2022/03/24
FXは為替相場における取引によって、為替差益を得たり、金利差益を得ることを目的とします。しかし、為替相場は24時間変動しますし、その変動は想定と異なることも多々あります。取引で保持している通貨の価格が下がってしまえば為替差損が発生してしまいます。また、各国の金利は月単位で変動するため、場合によっては金利差益を受け取れないどころか、逆に金利差を支払う状況に数か月間陥ることもあり得ます。
このようなリスクを避けるために、FXではリスク管理が重要になります。チャート図や取引会社から配信される各種経済情報などの投資の判断基準となるデータから、ある程度の為替相場や金融相場の変動を予測することがまず大切になります。しかし、変動を100パーセント予測することは不可能です。そのため、不利益な方向に相場が変動した時にはどうするかということを、あらかじめ決めておかなければなりません。
例えば、為替相場がいくらになったら、取引を中断して全て決済するなどのルールをあらかじめ決めておいてから、取引を開始することが必要となります。FXでは証拠金に対してレバレッジをかけた取引も可能ですが、レバレッジによって大きな利益を得ることができる半面、損失も大きくなることを認識すること、そしてそのための対策を持っておくことが求められます。FXは、為替相場という不確定要素を含む市場で取引を行うので、利益を得るためには極力リスクを排し、損失を低く抑えることが第一に必要になるのです。
