2022/03/24
「与信」とは、一般的に「商取引において取引相手に信用を供与すること」を言います。先に代金を受け取る前受取引や、納品と同時に現金を受け取る現金取引の場合には、債権を回収出来ない事態は起こりません。しかし企業間の取引は頻繁かつ継続的に発生し、取引の都度現金を受け取るのは非効率的です。そのため、取引相手に信用を供与することで、商品等を納品した後やサービスを提供した後に代金を受領する「与信取引」を行うことになります。
このような取引を行うと、将来債権を回収できないかもしれないというリスクを常に負うこととなります。そこで「与信管理」が必要になるのです。これは、倒産する可能性が低く安全な会社に対しては、取引を拡大し、倒産しそうな危ない会社に対しては、取引を小さくしていくことによってリスクを回避・低減することをいいます。具体的には、取引先について取引規模に応じた継続的な情報収集を行い、取引先の評価によって設定した「信用枠」と売上債権残高の比較を行います。
ここで言う取引先を評価する方法には、自社の営業担当者や審査担当者直接取引先にヒアリングするなどして情報収集し評価する方法、企業のホームページや登記を確認する方法などがあります。しかし、これだけでは情報不足なので、企業調査を請け負う会社に依頼する方法も活用されています。与信管理は会社を守るという面でとても大切です。連鎖倒産いう悲劇を起こさない為にも、与信管理の見直しをすることが重要です。
