2022/03/24
FXによる投資は、レバレッジをかけることで、それぞれの取引会社が定める必要証拠金の数倍から数百倍といった金額での取引を行うことができます。日本における取引会社では、レバレッジの上限としては25倍と定められていますが、例えば、100万円の証拠金を入れることで2、500万円までの投資が可能となり、予想通りに為替が動いた場合などでは、大きな利益を得ることが可能となります。但し、その逆の場合には損失も大きくなり、各取扱会社では、証拠金を大きく上回るような損失が出ないようにするために、マージンコールとロスカットという仕組みを導入しています。通常、マージンコールが行なわれた後に、状況が改善されない場合には強制決済となるロスカットが行なわれることになり、ここで損失が確定することになります。
マージンコールとは、FXを行う場合に預け入れをした証拠金が、現在のレートで決済をした場合の損失、つまり、含み損が発生した場合に証拠金の追加預け入れを求める警告のことを言います。通常、追証として表現され、ここでの基準はそれぞれの取扱い会社によっても違いがありますが、概ね、証拠金から損失を差引いた金額を必要証拠金で割って算出する証拠金維持率が、50%~70%を下回った場合に発せられることになります。マージンコールは、通常、メール等で投資家に連絡が入ることになりますが、これは、FXによる損失確定となるロスカットの執行が近いことを意味しています。そのために迅速な対応が必要となり、ここでは、追証に応じて金額を差し入れ証拠金維持率を高めるか、もしくは、ポジションを一部決済して、証拠金維持率を高めるかの方法で対処をすることが重要になります。